2009年5月5日(火)13:13

コーンベンディート欧州議員:「チェコ上院のリスボン条約批准採決では買収の恐れも」

AFP

欧州議会緑の党のダーニエル・コーンベンディート代表は、チェコの上院におけるEU改革リスボン条約批准採決の際に、票の買収が行われる恐れもあると述べた。上院議員がヴァーツラフ・クラウス大統領によって「買収される」可能性がある。「これは冗談などではない」。「チェコ人を知っている人は誰でも、あそこではその恐れがあることを知っている」、とドイツ出身のコーンベンディート代表はストラスブールで新聞記者を前に語った。

欧州議会憲法委員会のヨー・ライネン委員長(社会民主党)は、水曜日のチェコ上院の批准採決が僅差になると予想する。「クラウス大統領がやり過ぎたので、批准に漕ぎつける可能性もある」。その場合大統領は条約を「本来は署名」しなければならない。だが大統領があらためてチェコの憲法裁判所に訴え、批准プロセスの遅延を図る可能性も否定できない、とライネン委員長は語った。

クラウス大統領は根っからの欧州統合反対論者であり、チェコ議会によるリスボン条約の批准に断固反対している。一方、保守系の市民民主党(ODS)の党首で、退任を控えたミレク・トポラーネク首相は批准への賛成を訴えている。市民民主党の情報によれば、首相は上院で野党社会民主党の支援を得て、過半数のリスボン条約賛成票を確保したという。

原題:Cohn-Bendit: Bestechung bei Votum zu EU-Vertrag moeglich




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